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本紙の役割

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 女子サッカーのワールドカップ・カナダ大会が開幕した。前回大会優勝チームで連覇に臨む日本は8日、ダークホースとも目されたスイスに1|0で勝利、予選リーグ残りでは12日のカメルーン戦、16日のエクアドル戦の2試合がある。

 試合は当地から近いバンクーバーでも組まれており、特に決勝戦の試合会場にもなる。世界ランキング4位の実力を発揮し、上位進出が大いに期待される。

 代表チームには、昨年のシアトル・レインFCでの活躍が記憶に新しい川澄奈穂美選手も名を連ねる。初戦は試合終了間際に途中出場、故障者の関係もあり、第2戦以降は出場機会が増えるとされている。

 女子スポーツではバスケットボールのシアトル・ストームが開幕を迎え、渡嘉敷来夢選手の活躍は本紙で既報されている。9日の遠征試合では8得点、2ブロック。大敗の中でも成長を続ける若手選手の1人として、チーム公式サイトの記事で名前が挙げられている。

 渡嘉敷選手の取材に関しては、本紙、またツイッター更新にもあるように、開幕前から精力的な取材を続けている本紙若手記者2人がいる。日本のメディアが踏み込んでこなかった分野だけに、地の利をいかし、「足」を使う彼らがリードを取っている。関係者からの信頼も得て、有意義な経験を積んでいるようだ。

 8日にあった北米報知財団による日系新聞デジタルアーカイブプロジェクトの発表会では、前任の編集者から聞かされた本紙のコミュニティーでの役割の一端を紹介した。

 それに加えて、小さい新聞社で将来の「ステップ」として若手記者が経験を積んでいる。本紙を通じた日系人、日本人同紙の交流。稀有な経験を積んだ若者たちが、現在もメディア各分野で「親日系」としてキャリアをスタートしている。そこには小さからぬ当地との繋がりが生まれている。

 (佐々木 志峰)


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