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議論噴出、ゴルフスポーツの是非 

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ノースウェスト初開催の全米オープン

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大会最終日、18番ホールをプレーするスピース選手を見つめる大観衆 (写真=USGA/Fred Vuich)

1週間にわたり行われた当地最大規模のスポーツ行事は、さまざまな面で過去の記録を更新した。21日付の地元テレビFOXQ13によると、関連グッズの売り上げ、ウェブサイト閲覧数、ボランティアの申請数など様々な分野でこれまでの記録を更新。全米ゴルフ協会からも、最後まで優勝の行方が分からない大会の盛り上がりに成功の声が上がった。

ピアース郡のパット・マッカーシー長官は州消費税のみで800万㌦以上の収益を見込み、経済面で大きな恩恵を受けたことを明らかにしている。また同日付シアトル・タイムズ紙電子版では、同長官はピュージェット湾地域で1億5千万㌦前後の経済効果を予測している。

メディア側もトップ選手の技術を細かく伝えるため、数々なテクノロジーを駆使。海を臨む15番ホールなどでは、無人カメラ機のドローンが海側上空を飛ぶ姿が見られた。

一方、会場のファンへの規制は難しさを増している。大会側はスマートフォンの持込みを許し、写真撮影も練習ラウンドのみ認可した。一方本選での写真撮影などは禁止してきたが、連日3万人以上とされる観客の動きを完全に取り締まることはできなかった。

起伏に富み観戦の難しい会場、日ごとの大きく変わるコース設定などファン、選手から批判も出た。今大会で何度となく聞かれたフェスキューと呼ばれる欧州芝に選手は苦戦を強いられ、またコース回りを歩く観客は点在しコースとの視界を遮断する高場に上ろうとし、足をすべらせる姿も見られた。

会場外ではカリフォルニア州をはじめ、水不足が各地で懸念され、ゴルフスポーツの是非についても環境面などから厳しい声が上がる。経済効果など地域行政においては、再度の大会開催が期待されるが、減少傾向にあるゴルフ人口の回復の手助けとなるかは疑問だ。

(N・A・P)


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